教育・習い事

【体験談】ちょっと待って!スポ少の入団はよく確認してから。

こんにちは。パート主婦hiroです。
中学1年生と小学5年生の娘がいます。

今回は、

小学生のうちに何かスポーツをやらせたい

スポ少だと会費が安くて始めやすいかも

とスポ少の入団を軽く考えている人に向けて、入団する前に確認してほしいことをお話します。

私の上の娘は小学3年生から3年間、スポ少に入団していました。
娘はスポーツが好きで体験に参加したところ興味を持ったので軽い気持ちで入団しました。

入団してわかったのは親の大変さと指導者の暴言がひどいことです。
このチームが特殊なのかと初めは思いましたが、地域の試合に参加すると、スポ少の多くが似たような状況であることがわかりました。
そして、ネットで検索しても同じような状況が多々あることがわかりました。

入団は簡単ですが、退団するときはとてもエネルギーがいります。
子供の成長に大きく関係することもあります。

だから、よく考えて入団してほしいと思ったのです。

スポ少とは

スポ少とは「スポーツ少年団」の略で「自由時間に地域社会でスポーツを中心としたグループ活動を行う団体」で非営利で活動しています。
公益財団法人日本スポーツ協会が運営していて、令和元年の全国登録団体数は、30565団体あります。
スポ少に登録していない任意団体もあります。

スポ少の理念

・一人でも多くの青少年にスポーツの歓びを提供する
・スポーツを通して青少年のこころとからだを育てる
・スポーツで人々をつなぎ、地域づくりに貢献する

公益財団法人日本スポーツ協会

「スポーツ少年団」では、競うだけでなく楽しむスポーツを目標としています。また、仲間との集団行動でこころの成長を促すことも目標にしています。

スポーツの意義

スポーツは、体を動かすという人間の本源的な欲求にこたえるとともに、爽快感、達成感、他者との連帯感等の精神的充足や楽しさ、喜びをもたらし、さらには、体力の向上や、精神的なストレスの発散、生活習慣病の予防など、心身の両面にわたる健康の保持増進に資するものである。

青少年の心身の健全な発達を促すものであり、特に自己責任、克己心やフェアプレイの精神を培うものである。また、仲間や指導者との交流を通じて、青少年のコミュニケーション能力を育成し、豊かな心と他人に対する思いやりをはぐくむ。さらに、様々な要因による子どもたちの精神的なストレスの解消にもなり、多様な価値観を認めあう機会を与えるなど、青少年の健全育成にする。

文部科学省

心身の健全な発達を促す
フェアプレイの精神を培う
コミュニケーション能力を育成する
他人に対する思いやりをはぐくむ
精神的ストレスの解消

スポ少がかかえる問題

スポ少を検索サイトで検索すると
スポ少 トラブル
スポ少 親
スポ少 辞めたい
といったスポ少理念とはかけ離れたキーワードが上位に表示されます。
ん??スポーツを楽しむ活動をしているのではないの?
と疑問がうまれます。
多くの人が問題を抱えていることがわかります。
どんな内容か簡単にいうと

指導者の暴言・体罰
・保護者と指導者の考え方の違い
・保護者間の温度差
・保護者の手伝いなどの負担
・保護者の問題行動

など・・。

子供がスポーツすることの楽しさを体感するような活動を行う団体が非常に少ないのが実態ではないかと感じています

入団前に確認すること

指導者の評判とチームの雰囲気

指導者の指導態度は多くの先輩入団者に確認したほうがいいと思います。

熱心に指導するあまり、暴言が常態化していることもあります。
スポ少の指導者は無償で指導しているのが基本なので、どうしても忙しい中ご指導いただいているという関係になってしまいます。
指導者に意見しにくい状況になっているので、指導方針に納得いかないのであれば退団するしかないのが現状です。

監督の暴言や威圧的な態度は、成長期の子供に「自主性」や「自己肯定感」において少なからず影響を与えると思います。

子供たちが主体的に考えて自信を持って行動できるチームであるかどうか

実際、練習を体験してみたり、チームの試合を見に行ってみてください

また、保護者の中には、「自分の若いころも暴言は当たり前だった」と暴言を容認する人もいます。また、「勝つためにはしょうがない」という人もいるので、いろんな方に聞いた方がいいと思います。
そうすることで、その団体の雰囲気も少しわかると思います。

活動目的・練習内容

小学生は成長期でハードな練習はおすすめされていません。
しかし、勝利至上主義の指導者やスポーツ医学的知識のない指導者だと、練習量が多くなったり、根性論で子供たちを熱くしてハードな練習をします。
ウォーミングアップやクールダウンは基本ですが、その基本すらしない指導者もいます。そのような練習内容だと、必然にけが人が続出します。

体力作りメインのチームなのか、日本一を目指しているチームなのか

チームの目的や目標が違うと活動内容が全く違います。
そのチームのレベルや練習内容を聞いてみてください。

娘のチームの練習内容と実態

娘のチームは、日本一を目指すチームでした。
入団した時はそうではなかったのですが、徐々に試合に勝つようになって、練習がハードになっていきました。
練習時間は

月・木 17:00~20:30 
(低学年は19:30まで)
土   13:00~17:00
日   9:00~17:00

で時間通りに終わることはありませんでした。

この練習メニューに、遠征や合宿・試合が入りました。
そして、練習を休むことはやる気がないとみなされるので、特別な理由がないかぎり休むことはできませんでした。

子供は疲れても練習を休むことができないため、全員、成長障害や骨折を経験しました。
娘は、膝がオスグットと呼ばれるスポーツ障害になり、病院や接骨院通いをすることになりました。
一か所を故障すると、そこをかばおうと他の箇所も不調になり、学校行事に参加できないなど支障がでるようになりました。
5年生後半から、ほとんど練習をすることができなくなり悩みに悩んで退団しました。

接骨院に通って驚いたことは、待合室には成長期の小中学生がたくさん待機していたことです。

スポーツの意義、スポ少の理念からはかけ離れた実態でした。

会費

毎月の会費は安いけれど、会費以外に必要になる費用もあります
娘のチームは、会費とは別に、チームが強くなることで多く出費されたのが、

・遠征費
・合宿費
・交通費
・ユニフォーム代
・親の応援ユニフォーム代
・応援グッズ
・けが応急グッズ サポーター・保冷剤など

でした。
どのような費用がかかっているのか確認してみてください。

保護者の負担

スポ少は親の負担が非常に大きいです。
娘のチームでは、次のような仕事がありました。

・練習の付き添い
(保冷剤当番:けが人の応急処置)
・お茶当番
(指導者の飲み物と熱中症対策用ドリンク)
・試合や遠征など予定の連絡
・スケジュール作成
・試合や遠征の配車当番決め
・試合や遠征の車当番
・宿泊施設決め
・会計
・ユニフォーム管理
・試合会場の準備

これらの仕事を当番が行っていました。
一番負担に感じたのが、試合・遠征の車当番です。
子供を数人乗せるので普段の運転よりも緊張を強いられ、とてもストレスを感じていました。

負担に感じてばかりだと、親が理由でスポ少をやめることになりかねないので、わりきって、「いかに楽しむか」と前向きな気持ちで活動することも大切だと思いました。

どのような親の仕事があるのか確認してみてください

全員が試合に出れるチャンスはあるのか

勝利至上主義のチームだと、基本、プレーの上手い子がレギュラーになります。学年関係なく、6年生でも補欠になることもあります。

練習を一生懸命していても技術の個人差は生まれてきます。
それは、どうしようもないのですが、下手でも試合に出て経験を積むことは子供の成長に欠かせないと思います。

全員に試合に出れるチャンスはあるのか?聞いてみてください。

練習を休むことができるのか

スポーツを楽しむ・体力づくり目的のスポ少だと、休むことに負い目を感じることはありませんが、日本一を目指す・勝ちにこだわる練習鬼のチームは、チームに迷惑をかけるのではないかとなかなか休むことはできません。家族で旅行に行きたくてもスポ少があるからと計画できないのです。
指導者の多くが平日は仕事をされているので、土日練習を行う団体は多いと思います。

所用で練習を休むことができるのか確認してみてください。

入団する目的を明確に

なぜ、子供をそのスポ少に入団させたいのか、はっきりさせたほうがいいと思います。

スポーツを楽しんでほしい
・礼儀作法や挨拶を身につけてほしい
・体力をつけてほしい
・そのスポーツを上手になってほしい 
・将来的にアスリートになってほしい  
など

入団する目的を明確にする理由は、

監督の指導方針やスポ少の目的が家族が求めていたものと合わなくなったときに、迷いなく退団する理由となる

からです。

スポ少を退団するときは非常に精神を消耗します。
子供にとって辞めることで悪影響はないかとても悩みます。
しかし、入団するときの目的がはっきりしていると、親子で納得して辞めることができるからです。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、「ちょっと待って!スポ少の入団はよく確認してから。」という記事でした。
少し恐怖を感じますよね。。。

次のことを入団する前に確認してみてください。

確認すること

指導者の評判とチームの雰囲気
→暴言や体罰はないか
活動目的・練習内容
→子供たち主体で活動できるチームか
会費
→会費以外の費用は多くないか
保護者の負担
→どのような仕事があるのか
全員が試合に出れるチャンスはあるのか
→下手でも試合に出るチャンスはあるのか
練習を休むことができるか
→負い目なく休むことはできるのか

スポ少は

・会費が安い
・友達ができる
・ママ友ができる
・体力づくりができる

など、メリットもありますが、デメリットもあることを理解した上で入団を考えてみてください。

スポ少のデメリット

・親の負担が大きい
・練習を休みにくい
・辞めにくい
・指導者の指導力や方針に左右される
・指導者にスポーツ科学・指導に関する知識がないと子供の成長に悪影響を及ぼす


同じような経験をしてほしくないので体験したことを記事にしました。
よかったら参考にしてみてください。
すばらしい指導者に出会うことを願っています。

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